最終回を迎えた「天女がいなきゃ?!」イケてないシットコムの“ハッピーエンド”

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写真=KBS 2TV「天女がいなきゃ?!」スクリーンショット
「イケてないシットコムなのに、癒された」

俳優チャ・インピョのコミカルな演技や女優ファン・ウスレのドタバタな天女の演技、そしてKBSの野心的な初シットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)として話題となっていたKBS 2TVシットコム「天女がいなきゃ?!」(脚本:シン・グァンホ、ソン・へジン、クァク・ギョンユン、キム・ミユン、演出:コ・チャンス、チョン・フムムン)が24日、第100話を最後に長い旅程を終えた。

天女のテワンモ(チョン・ウォンジュ)の「人間との恋を叶えることはできない」という言葉通り、自分によって相手が不幸になると思った天女チェファ(ファン・ウスレ)は、結局セジュ(チャ・インピョ)の傍を離れる。天女が去った後、彼女とともに時間を過ごしていた人々は皆自分の夢が叶った。

チェファがチャ・セジュにあげた植木鉢は、2年の時間が経った後、いつの間にか綺麗な赤い花を咲かせていた。咲いた花のように、チャ・ナラ(ウリ)は政治外交学科に通う大学生になっていた。ホ・ヨンセン(SS501 ホ・ヨンセン)との恋愛も順調だ。チャ・セドン(イ・ドゥイル)はセジュによってアメリカに行かされたが、早くも帰国した。マ・テヒ(ユン・ジミン)は依然と彼の天敵だ。

練習室の人たちも皆、夢を叶えた。コ・リア(RAINOW ウリ)はアイドル歌手に、チャ・グクミン(パク・ミヌ)は新人俳優に、クム・ボファ(パク・ヒジン)はセクシーな女性歌手になった。そしてイ・ハニ(ミンジ)は新聞社の記者になった。

面白いのは、チェファから貰った植木鉢を手に横断歩道を渡っていたセジュとぶつかった女性がチェファと同じ顔をしていたところだ。セジュはその場で足を止めた。この女性が本当にチェファなのかどうかは明かされず、視聴者に判断を任せたままドラマは幕を閉じた。

チャ・インピョ、シム・へジン、ファン・ウスレの出演だけで放送前から熱い期待が集まっていた「天女がいなきゃ?!」は、乗り超えられなかった低い視聴率や話題作りの失敗で視聴者の関心を集めることはできなかった。しかし、シム・へジンの降板などで少し残念な形ではあったが、「天女がいなきゃ?!」は予定されていた第100話まで完走し、それなりの成果を挙げたとも言える。

何か一つは欠けている人々が「天女」から癒され、家族や人と人の絆に気付くようになる過程を描いたシットコム「天女がいなきゃ?!」は、その内容や形式がMBCシットコム「ハイキック」シリーズなどのシットコムに慣れている視聴者を満足させることはできなかったが、それなりの方式でストーリーを描いてきたという点は、高く評価されるべきだ。

「見る人だけ見るシットコム」になってしまった「天女がいなきゃ?!」だったが、パク・ミヌ、パク・ヒジン、ウリ、チェ・ジョンウォンやマ・テヒ役のユン・ジミン、チャ・セドン役のイ・ドゥイルなど毎話のストーリーを演じてきた俳優たちの多彩なキャラクターや熱演は、喝采を浴びて当然なものだった。

25日の視聴率調査会社AGBニ―ルセン・メディアリサーチの集計によると、「天女がいなきゃ?!」の最終話は2.9%の全国一日視聴率を記録した。

記者 : チョ・シンヨン