少女時代 ヒョヨン「『dancing with the stars2』優勝できなかったら悲しいでしょうね」

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写真=SMエンターテインメント、MBC
しとしとと雨が降った日、ソウル江南(カンナム)にあるダンス練習室でガールズグループ少女時代のヒョヨンに会った。少女時代のメンバーではなく、MBC「dancing with the stars シーズン2」(以下「dancing with the stars2」)の決勝を控えているキム・ヒョヨンとのインタビューだったため、地下3階にある練習室に向かう間、少し緊張してしまった。

ヒョヨンはパートナーであるキム・ヒョンソク氏と一緒に練習の真っ最中だった。金髪の髪を靡かせながら足を早く動かして振り付けを何度も繰り返した。遠くから見ても彼女の目は輝いていた。

ダンスの練習を終えたヒョヨンは思ったよりも背が低かった。ハイヒールではなく、運動靴を履いていたせいだろう。それともステージ上では華やかに踊っているため、大きな存在に感じられたのかも知れない。それともスター“少女時代”だから大きな存在に感じられたのだろうか。

「こんにちは」とヒョヨンが明るく挨拶してくれた。彼女の笑顔はきれいだった。練習中にかいた汗のため、メイクは落ちてしまったが、その姿さえも人間味溢れるように見えた。

ヒョヨンは約3ヶ月に渡る対決の決勝を控えている。彼女は「いつも金曜日の3~4日前は本当に何をどうすれば分からなくなってしまいます。今もダンスにまったく付いていけない状態です。優勝よりは『この振り付けだけでもしっかり覚えよう』という気持ちです」と語った。

優勝できる自信はあるのかという質問に彼女は少し戸惑った。

「自信ですか。そうですね。優勝するために頑張っています。でも、最後のステージなので、優勝したいという気持ちはあります。今までやったことのない難しい振り付けも加えてほしいとお願いしました。最後の対決なので、新しい姿ををお見せしたかったんです。やはり華やかな振り付けを加えると、難しいですね」

ヒョヨンが「dancing with the stars2」に出演すると聞いたときに、彼女に期待していた。それは彼女のダンスの実力がダンススポーツでも輝けるのかという好奇心と他のメンバーなしで一人で出演することに対する期待だった。

彼女は「これまで踊ってきたダンスとはまったく違います。例えば、ひざを立てるのも私は自分で上手いと思っていました。でも、初めから指摘されたのがひざを立てるといった基本的な振り付けでした。間違ったこともありますし。それで何倍も練習を重ねました。先週は朝の5時まで練習しました。練習だけがステージで私のダンスを完璧に引き立ててくれますから」と語った。ヒョヨンは恥ずかしそうに微笑んだ。彼女は“完璧”という言葉の重さとは似合わない純粋な微笑を浮かべた。


「パートナーとのスキンシップ、恥ずかしくないふりをして踊りました」

パートナーのキム・ヒョンソクとヒョヨンな同い年だった。「dancing with the stars2」に出演したばかりのヒョヨンはキム・ヒョンソクとのスキンシップを恥ずかしがっていた。“少女”たちの間で生活してきた彼女のことだから、スキンシップに緊張していただろう。

「初めは本当に恥ずかしかったです。私が恥ずかしがるから、パートナーも恥ずかしがっていました。それで演じました。まったく恥ずかしくないふりをしました(笑)。今はどんな練習でも一緒にしようと努力しています。チームワークというのは本当に大事だと思います。少女時代として活動しているときには、自分のダンスが間違っても自分で何とかすれば大丈夫ですが、ダンススポーツは違います。メンバーとのチームワークは知っていても、男性と女性のチームワークというのはまったく知らなかったんです」

ヒョヨンとのインタビュー中に、練習する姿を撮影していた「dancing with the stars2」の制作陣が帰ると挨拶をした。制作陣に「お疲れ様でした。気をつけてお帰りください」と挨拶をする彼女は誰にでも優しかった。

「私は少女時代のメンバーたちが私を応援してくれたのが一番不思議です。毎週金曜日の放送を楽しみに待っていてくれました。スケジュールのないメンバーたちは放送を見てくれました。ステージから降りてメッセンジャーを見ると、『あの振り付けかっこよかった』『よくやったよ』『鳥肌が立つくらい最高だったよ』など、メンバーたちのコメントでいっぱいです」

ヒョヨンは、少女時代の9人のメンバーで視線を引き付けるようなメンバーではなかった。ダンスが上手で大雑把な性格の少女。そんな彼女が心配になったこともある。他のメンバーより注目されないのは寂しいかも知れないという気持ちだった。

「残念に思ったことはないです」と語る彼女。「注目を集められるかどうかはすべて自分次第だと思います。私が頑張ったらその分だけ自分の存在感を放つことができると思います。もちろん頑張ったから言えることかも知れませんが、『私がここまで頑張れるんだな』ということを『dancing with the stars2』を通じて感じました。そして『もっと頑張ればよかったのに。これほど集中してやれば何でもできるんだな』ということも感じました」

「dancing with the stars2」が良かったのは、ヒョヨンのステージでヒョヨンにだけ注目が集まったからである。2~3秒ぐらい放送画面に映った少女時代として活動していたときとは違う。カメラはヒョヨンのダンスを収めて、審査員から好評価を得て嬉しそうな顔をしているヒョヨンが画面に映った。彼女はダンサーヒョヨンの物語が終わるということをどのように残念に思っているのだろうか。

「先週からどれだけ時間が経つのが早いのかを実感しています。もう少し時間がほしいです。終わるのが残念です」




「『dancing with the stars2』が一番記憶に残ると思います」

今でも泣きそうだと話すと、彼女は「私の目は潤いたっぷりですよ!」と語りながら笑った。彼女は「優勝できなかったら、悲しいでしょうね。そして残念に思うでしょうね。だから一生懸命頑張っています。正直に言いますと、最近悪く評価されるより高く評価されているので、『dancing with the stars2』が一番記憶に残ると思いますし、楽しいです」と語った。

インタビューが終わって、少女時代の中心的な存在はヒョヨンではないかと聞いたら、彼女は恥ずかしそうに微笑んだ。そして優勝を祈っていると話すと、彼女は「携帯電話で投票をしてください」と笑った。

優勝か準優勝かは重要ではないと思えてきた。既に「dancing with the stars2」は少女時代のヒョヨンではなく“キム・ヒョヨン”に、たくさんプレゼントを贈ったのだ。

記者 : イ・スンロク