JYJ、CNBLUE、少女時代“演技ドル”に変身したアイドルのシビアな成績表

TVREPORT |

何かに挑戦したのなら、いずれその成績表を受け取ることになる。音楽番組を超え、映画、ドラマからバラエティ番組まで上半期の芸能界を埋め尽くしたアイドルだが、“役者”としての成績表は極端なものとなっている。属しているグループよりも自身の名を広めた“演技ドル(演技がうまいアイドル)”もいるが、一方では何とも言えない演技で“不可”の成績を修めるアイドルも多い。プロの世界はシビアなものなのだ。


“国民の初恋”スジからクリスタルまで……ガールズグループの成績表は?「A~D」 ※評価:★…1 ☆…0.5

miss Aのスジ(A:キャラクター性★★★★ 興行成績★★★☆ 演技力★★★★)は輝かしい成果を上げた“演技ドル”だ。映画「建築学概論」でハン・ガインの演じるヒロインの学生時代を演じたスジは、映画のヒットと同時に“国民の初恋”という肩書きも手にし、誰よりも忙しい毎日を過ごしている。昨年KBS 2TVドラマ「ドリームハイ」で演技に初挑戦して以来、現在出演中の「ビッグ~愛は奇跡~」に至るまで自分の個性とマッチするキャラクターを選んだのが成功の鍵となった。演技の経験を重ねるにつれ、演技力も向上し、今後は役者としての成功も期待できる。

2008年にKBS 1TV毎日ドラマ(月~金に放送されるドラマ)「君は僕の運命」で演技に初挑戦し、今年ユン・ソクホ監督のKBS 2TVドラマ「ラブレイン」で本格的な演技に挑戦した少女時代のユナ(B:キャラクター★★★ 興行成績★★ 演技力★★★☆)は、チャン・グンソクと共演するも同ドラマの低い視聴率によって注目を集めるまでには至らなかった。ともすると陳腐とも捉えられがちな役柄を演じ、あまり話題にならなかったということから、好ましい成績を上げたとは言えない。しかし、ユナの演技は確実に成長している。

また、同じく少女時代のユリやジェシカもそれぞれSBSドラマ「ファッションキング」とKBS 2TV「乱暴なロマンス」で女優デビューを果たしたが、他人の服を着ているような違和感と演技力に対する議論から逃れることはできなかった。ユリ(C:キャラクター★★ 興行成績★★★ 演技力★★☆)は「ファッションキング」でデザイナーのチェ・アンナを演じ、華麗なファッションで注目を集めたが、中途半端なストーリー展開や曖昧なキャラクターで彼女の演技は色あせてしまった。そしてジェシカ(D:キャラクター★★ 興行成績★★ 演技力★★)はどこか不明瞭な発音と不十分な表情の演技に、演技力でもう少し勉強が必要だという評価さえ出ている。

一方、ジェシカの妹、f(x)のクリスタル(B+:キャラクター★★★☆ 興行成績★★★ 演技力★★★★)はMBC毎日シットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「ハイキック3~短足の逆襲」でハツラツとした世間知らずのスジョン役を演じ、劇に活力を与え、“演技ドル”としての合格点を手にした。


基盤が整った“演技ドル”JYJ ユチョン&ジェジュンは「B+」「B」

歌手としての活動よりも、積極的に演技活動を展開しているJYJのユチョンとジェジュンは“演技ドル”としての基盤がすでに整っている。

KBS 2TVドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」で多くのファンを虜にしたユチョン(B+:キャラクター★★★☆ 興行成績★★★ 演技力★★★☆)は、タイムスリップという要素を取り入れたSBSドラマ「屋根部屋のプリンス」に出演し、ハン・ジミンとの恋愛模様でファンの心を掴んだ。タイムスリップした皇太子が、時代を超えて自分の本当の愛を探していくという過程で描かれたエピソードとコミカルな魅力が、彼の演技と上手く調和していた。

最近MBC週末ドラマ「Dr.JIN」に出演中のジェジュン(B:キャラクター★★★ 興行成績★★★ 演技力★★☆)は、適度な悪役ぶりや一途な恋をしている純愛派の魅力、庶子出身だという時代の悲劇をも取り入れたキム・ギョンタクという魅力的なキャラクターを演じているが、多少違和感のある演技が彼の足を引っ張っている。しかし、ジェジュンがいつその才能に目覚めるのかはまだ誰も知らない。


この子達、歌手だったの?シワン、カン・ミンヒョク、イ・ジョンヒョン「平均B以上」

MBCドラマ「太陽を抱く月」のヒットの礎を作り、“ホ・ヨムアリ(恋の病で寝こむこと)”という言葉まで生み出した主人公、ZE:Aのシワン(A:キャラクター★★★★ 興行成績★★★★ 演技力★★★★)は、属しているグループよりも自身の名を広め、ホットな“演技ドル”に浮上した。その後も挑戦を続け、KBS 2TVドラマ「赤道の男」でイ・ジュニョクの子供時代役を演じ、演技力を披露した。また、最近はMBC毎日シットコム「スタンバイ」に出演し、“演技ドル”としての基盤を整え、今後の活躍にも期待が集まっている。

また、CNBLUEのカン・ミンヒョクとイ・ジョンヒョンが、リーダーのジョン・ヨンファに続いて演技に挑戦し、良い反響を得ている。「実は…」という記事のタイトルがあるほど、彼らはバンドの一メンバーにすぎなかった自身の名を堂々と広めている。

昨年MBCドラマ「オレのことスキでしょ。」で初めての演技に挑戦したカン・ミンヒョク(B+:キャラクター★★★☆ 興行成績★★★ 演技力★★★☆)は、最近キム・ナムジュ&ユ・ジュンサンの主演作であるKBS 2TV週末ドラマ「棚ぼたのあなた」でキム・ナムジュの意地悪な義妹、パン・マルスク(オ・ヨンソ)を手なずけるチャ・セグァン役を熱演中だ。今後の成長の可能性は十分だが、同ドラマのヒットにおいて彼の役割は少なかったということから、成績はB+とされた。また、SBS週末ドラマ「紳士の品格」で新しい魅力を披露しているイ・ジョンヒョン(B:キャラクター★★★ 興行成績★★☆ 演技力★★★)も、今後見せなければならない部分のほうが多く、もう少し見守る必要がある。もちろん、これまでの演技には合格点を付けても何ら問題ない。


成績を付けることさえできない“もう少しがんばりましょう”組は?

多くのアイドルが演技に挑戦したが、成績を付けることさえできないほどのアイドルもいる。選択した作品や役柄に問題があったり、話題とならなかったという点からもそうだ。

T-ARAのジヨンとSISTARのヒョリン、2AMのジヌンらはKBS 2TVドラマ「ドリームハイ2」に出演したが、ヒットに失敗し、出演そのものが話題にならなかった。またKBS 2TV毎日シットコム「天女がいなきゃ?!」に出演したMBLAQのイ・ジュンとSS501のホ・ヨンセン、B1A4のシヌゥ、RAINBOWのウリらも同様だ。INFINITE エルもケーブルチャンネルtvNドラマ「美男バンド~キミに届けるピュアビート」に出演し好評を得たが、“演技ドル”とはまだ言えないことから、成績を付けることはできない。

下半期にも“演技ドル”となるべく、挑戦するアイドルは多い。少女時代のスヨンが韓国で8月にスタートするケーブルチャンネルtvNドラマ「第3病棟」で演技に初挑戦する。T-ARAのソヨンも韓国で8月からスタートするKBS 2TV月火ドラマ「海雲台(ヘウンデ)の恋人たち」に出演を決めた。

記者 : チョ・シンヨン