“エリックのドッキリカメラ、大成功!”「神話放送」が愛されるしかない理由

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写真=JTBC「神話放送」スクリーンショット
「神話放送」が首都圏の有料世帯基準視聴率1.87%(AGBニールセンメディアリサーチ)を記録し、自体最高視聴率を更新した。これで「神話放送」は4週連続で視聴率1%を突破し、一日平均視聴率が0.3~0.5%である総合編成チャンネルの中で、名実共にJTBCを代表するバラエティ番組として位置づけられた。

23日に放送された総合編成チャンネルJTBCの「神話放送」では、リーダーであるエリックを騙すドッキリが笑いを誘った。罰ゲームを行いながら“ちゃんと”壊れてしまうエリックの姿も面白かったが、他のメンバーがリーダーであるエリックに対する信頼と愛情を込めて送ったメッセージは熱い感動を与えた。土曜日の夜を楽しみにさせる「神話放送」の人気の理由は何だろうか。


1. 迷わず壊れる、神話の「自身を諦める」バラエティ

「自身を諦める」神話(SHINHWA)の星の王子様と呼ばれていたシン・ヘソンが説明したバラエティ番組の定義である。きれいな顔と哀切な声で女心をくすぐっていたシン・ヘソンは、「神話放送」でターザンの姿をしたり、突然の体を張ったギャグで笑いを誘う。メンバーが評価する彼の「下手演技」「下手進行」も「神話放送」でのみ楽しめる新しい姿だ。

何よりドラマ「火の鳥」で財閥の御曹司、「ラブ・ミッション」では傍若無人なトップスター、映画「甘い人生」では殺し屋を演じたエリックの変身がすごい。はっきりとした目鼻立ちと低い声のおかげで視聴者は彼のことを無口な男だと思っていたが、それはすべて完全な誤解だった。

エリックは第1話では「600万ドルの男」に変身し、比較的にさっぱりとした姿を見せた。しかし、第15話の「MTチャンネル」では華やかな花柄のもんぺを着て骨盤ダンスを踊ったり、レーススカート姿で市場を堂々と歩いたりして「バカ兄」のイメージを固めた。

「ここまで壊れるべきか」と思えるかもしれませんが、普段水と油だと呼ばれていた二人は従来のイメージは全て捨て、“意外と”素直で抜け目の多い姿で笑いを誘う。これにバラエティに馴染みのあるチョンジン、ミヌ、ドンワン、アンディが自然に加わって面白さをさらにアップさせる。


2. 14年目の完璧なチームワーク

SMで過ごした練習生期間を除いても、同じチームでの活動が14年目になる最長寿アイドル神話は撮影途中に互いの顔色を見るだけで「本当に怒ってる」「今つんとしている」など本音を察知する。このような完璧なチームワークはエリックの隠しカメラを成功させるために団結するとさらに力を発揮した。普段目端がよく利く方だと言われていたエリックだが、最後まで隠しカメラに全く気付けなかったのだ。

バラエティ番組で重要なのは出演陣同士の呼吸とリアクション、キャラクターである。この6人には呼吸を合わせるための「バラエティ適応期間」なんて必要なさそうだ。ドンワンが幼稚なギャグをする時にはエリックが殴ったり面と向かってとがめたりして笑いを誘う。アンディにはオーバーダンスを踊らせて「オーバーダンスの達人」という新しいキャラクターを作る。すでに互いのキャラクターをよく知っているため、むりやり笑いを誘わなくても面白いわけだ。

今回の「MTチャンネル」でもシン・ヘソンがゲーム名を先に言ってしまう致命的なミスを犯したが、他のメンバーが自然に話題を変えてエリックの注意を分散させた。この完璧な呼吸のおかげで、エリックのドッキリカメラは大成功!しかしこのような完璧なチームワークにも関わらずジョック(足球:足で行うバレーボール)はダメ。


3. 無尽蔵なアイテム「 OOチャンネル」

写真=JTBC「神話放送」スクリーンショット
「神話放送」が愛され、これからも順調に進むと思われる最後の理由は、特定なフォーマットがないため、チャレンジできるアイテムがその分多いということだろう。「神話放送」は毎回新しい素材とチャレンジで笑いを誘っている。“アイドル歌手”神話に馴染んでいる神話ファンには新しい姿を、普通の視聴者には神話の真面目なところを見せながら「神話放送マニア」を着実に増やしている。

もちろん、これまでリアルバラエティ番組が多かったため、「神話放送」の素材がそれほど斬新に思われてはいない。ただ番組の主体が互いの長所・短所を完璧に知っている神話メンバー同士であることから、笑いを誘うポイントが微妙に違う。この点については3月に開催された制作発表会でユン・ヒョンジュンプロデューサーも「他のバラエティ番組で取り扱った素材であっても、神話が新しいアイテムに生まれ変えると思う」と強い信頼を表したことがある。

また現在、「神話放送」の制作陣はネット上の視聴者掲示板を通じて積極的にアイテムを投稿してもらっている。掲示板には毎週様々な意見が殺到しているため、当分アイテムがなくなる懸念はなさそう。

「神話放送」は総合編成チャンネルの持つ限界を乗り越え、自分たちのカラーを出しながら存在感をアピールし始めた。放送前後にリアルタイムの検索語リストに上がって話題の中心になるのはもちろん、第1話で記録した0.3%台の低い視聴率は跳ね上がり、いつの間にか「総合編成チャンネル版無限挑戦」だという絶賛まで浴びている。

死ぬ気で「神話放送」に臨んでいる神話の皆さんにこう話してあげたい。「『神話放送』が『田園日記』のような長寿番組になってほしいって? 今のままなら大丈夫。心配しないで」

記者 : オ・ミニ