SM、JYP、YG…音楽以外の分野で最も良い成績を上げたのは?

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写真=TVレポート DB
歌手。歌が上手で、仕事として歌を歌っている人を意味していた“歌手”という言葉が、有名無実な時代となった。ダンスを踊り、歌を歌っていた彼らがドラマや映画に挑戦し、エンターテイナーという言葉のほうが自然に聞こえるようになったためだ。

今は自社のスターたちを筆頭に歌手養成にだけ力を入れていると思われていたエンターテインメント社まで活動の範囲を広げている。その中でも歌手を育てることにおいて「ビッグ3」と言うべきSMエンターテインメント(以下SM)、YGエンターテインメント(以下YG)、JYPエンターテインメント(以下JYP)が頭角を現している。所属アーティストが俳優業を兼任するのはもちろん、ドラマや映画の制作事業にも領域を広げている3社の成績表を比べ、分析してみた。

JYPの点数は? ★★★★☆

昨年、JYPのパク・ジニョンはキーイーストのペ・ヨンジュンと手を組み、KBS 2TVドラマ「ドリームハイ」シーズン1を制作した。同ドラマにはmiss Aのスジや2PMのテギョン、そしてパク・ジニョンが出演した。「ドリームハイ」シーズン1は、MBCドラマ「逆転の女王」やSBSドラマ「ATHENA -アテナ-」と激突したが、その中でも優位を占め、ある程度の成果を上げた。

同ドラマは、JYPの所属アーティストらの「演技力の検証の場」であったということから意味がある。シーズン1とシーズン2に両方出演したパク・ジニョンは、人並みならぬ演技力で人々を驚かせ、スジは清楚な女優の代名詞となった。テギョンもKBS 2TVドラマ「シンデレラのお姉さん」に続き連続ヒットを果たし、“安心して見られる演技ドル”となった。

同ドラマで最も大きな成果を上げたのはスジだった。「ドリームハイ」シーズン1以来、スジは韓国で3月に公開された映画「建築学概論」でハン・ガインの学生時代を演じ、初恋の象徴として浮上した。現在はKBS 2TVドラマ「ビッグ~愛は奇跡~」に出演中だ。パク・ジニョンは韓国で来月19日に公開される映画「ミリオネア・オン・ザ・ラン」で再び演技に挑戦する。


SMの点数は? ★★★☆☆

SMは2007年にアイドルグループSUPER JUNIORを主演とした映画「花美男(イケメン)連続ボム事件」を制作した。同映画は各高校を代表するイケメンたちが次々とテロの対象になるという内容を描いた。当時この作品は、韓国の107の映画館で上映(映画館入場券総合電網集計)され、9万8259人の観客を動員するなどファンから熱い支持を得た。

昨年は東方神起のチャンミンと女優イ・ヨニが出演したSBSドラマ「パラダイス牧場」は、韓国で9.7%の視聴率(AGBニールセン・メディアリサーチ集計、全国基準)を記録し、最終話は8.4%の視聴率だった。SUPER JUNIORのシウォンが出演したSBSドラマ「ATHENA -アテナ-」は第1話が22.8%の視聴率を記録したが、最終話は13.3%の視聴率を記録するに留まった。

SMは新しい挑戦で巻き返しを狙っている。まずイ・ヨニはSBSドラマ「ファントム」で大活躍中だ。キム・ミンジョンもSBSドラマ「紳士の品格」で第2の全盛期を迎えている。21日には韓国でSMのアーティストらのデビュー当時から現在までの姿が盛り込まれた映画「I AM.」が公開された。8月9日にはSMが制作するSBSドラマ「花ざかりの君たちへ」がスタートする。特に、同ドラマにはSHINeeのミンホ、f(x)のソルリがキャスティングされ、関心が集まっている。

また、役者としてSMに所属しているのは、キム・ミンジョン、イ・ヨニ、Araなどで、十分にその役割を果たしている。

YGの点数は?まだ評価できない

YGはSMやJYPと比べ、ドラマと映画の制作には興味がない。ただ音楽だけで勝負をするという心構えだ。すでにその音楽で海外にも影響力を広めたYGは「一つだけに集中する」という意思が強い。BIGBANGのD-LITEが韓国で年始に終了した総合編成チャンネルMBNのドラマ「What's Up」に出演したことを除くと、所属アーティストたちは徹底して音楽にだけ集中している。

しかし、ク・へソンやユ・インナ、チョン・へヨンなどの女優たちも所属している。

YGは映画やドラマだけでなく、テレビ出演にも慎重だ。ヤン・ヒョンソク代表は「好きなアーティストがもっと見たいという気持ちは分かるが、責任者として慎重に悩み、判断している。所属アーティストたちに時間的余裕を与えたいためだ」と説明した。

ファンは所属アーティストたちの姿をもっと見たいと望んでいるようだが、音楽以外の分野で彼らに会うことは難しいかもしれない。

記者 : チェ・ミンジ