チュ・ジフン「蒼のピアニスト」の主演に確定…放送局が選んだ理由とは?

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麻薬事件で地上波放送の出演が規制されている俳優チュ・ジフンが8月から放送されるSBSの新週末ドラマ「蒼のピアニスト(仮題)」(脚本:キム・スンオク、演出:チェ・ヨンフン)の出演を確定した。雑音の多いチュ・ジフンを選択したSBSの大胆な決定を巡って、様々な話が取りざたされている。

チュ・ジフンは2009年4月、エクスタシーやケタミンなど向精神性薬品を投薬した疑いで不拘束起訴され、懲役6ヶ月執行猶予1年、社会奉仕命令を宣告された。その後、2010年2月に特戦士常勤予備役として入隊、昨年11月に除隊した。最近撮影を終えた映画「私は王である!」の韓国での公開を8月に控えている。

除隊後、初めての作品として映画を選んだ理由は、地上波放送の復帰が難しかったためだ。公営放送局であるKBSはチュ・ジフンの放送復帰を反対する世論を意識してチュ・ジフンを出演禁止芸能人のリストにあげており、公営の性格の強いMBCも同じような動きを見せている。

そんな彼にとって、地上波放送の復帰時期は最も重要なことだった。そして8月にSBSを通じて視聴者に再会できることになった。SBSがスタートを切った理由は、民営放送局であるためKBSやMBCに比べて世論をそれほど意識する必要がないからであろうとされている。
これに先立って昨年末には、SBS重役の反対でチュ・ジフンの「大風水」出演が白紙に戻った例もある。当時、SBSの重役は「どうしてSBSが物議を巻き起こした芸能人を真っ先にキャスティングしなければならないのか」とチュ・ジフンの起用に反対した。しかし今回は制作陣の強い要請とチュ・ジフンのスターとしての才能が認められて出演が確定した。
チュ・ジフンが地上波放送に復帰するというニュースに「罪はすでに償ったし、兵役の義務も済ましたから問題はない」と復帰を賛成する側と「それでもまだ地上波出演はダメだ」と反対する側の意見が厳しく対立している。

このニュースを対してネットユーザーはSNS上で「チュ・ジフンTV復帰、おめでとう。待ち望んでいた」「演技力で勝負しよう」「もう復帰するの?」「他の俳優も多いのに、あえてチュ・ジフンにこだわる理由は何?」など、様々な反応を見せた。

このような反応に対してSBSの役員は13日、TVレポートの電話取材で「劇中の主人公は天才ピアニストだ。チュ・ジフンはピアノも上手で音楽的な能力が高いので、脚本家と監督がチュ・ジフンを強く薦めた。チュ・ジフン側も同じ意向を見せた」と話した。

続いて「もちろん世論をまったく意識しないわけではない。しかし特定の俳優にぴったりな配役なら、その俳優に演じてもらうのが筋ではないか。昨日(12日)、内部で出演審議規制委員会を開いて出演を決定した」と付け加えた。

最後に「チュ・ジフンはもともと演技が上手な俳優だった。厳しい経験をしながら内面も成熟したと思う。結局、人々に再び認められる方法は演技しかない。本人もこのことはよく分かっているから、もっと頑張ってくれると思う。先入見を持てたずに、暖かく見守ってほしい」と述べ、視聴者に見守ってくれるよう頼んだ。

チュ・ジフンが出演する「蒼のピアニスト」は、「妻の誘惑」「笑ってお母さん」「天使の誘惑」などを執筆したキム・スンオク脚本家と「バラの戦争」「愛の選択~産婦人科の女医」などを手がけたチェ・ヨンフンプロデューサーが手を組んだドラマで、女性主人公にはチェ・シラが出演する。

記者 : ファン・ソヨン