「幽霊」ソ・ジソブ、スーツ男子から演技派俳優に!
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写真提供=SBS
ソ・ジソブの完璧な演技力!「ファントム」
どんな衣装を着ても服を脱いでも似合うため、“ソ・カンジ”(ソ・ジソブだけのかっこいい感じという意味のあだ名)と呼ばれた俳優ソ・ジソブが、素敵なスーツスタイルを披露している。彼は5月30日からスタートしたSBS水木ドラマ「ファントム」で、サイバー捜査隊のエリート捜査官役に扮し、スーツ姿で犯罪を解決している。何よりも彼は独特な眼差しで、強烈さと真面目さ、そして切ない気持ちと愉快な気持ちなど幅広い感情を見事に表現している。ドラマ「ファントム」でソ・ジソブは、エリート捜査官と天才ハッカーという一人二役を務めたため、彼の負担はさらに大きかったはずである。しかし彼は度が過ぎない演技力で一人二役を見事に演じ、スーツ男子と演技派俳優の姿の両方を視聴者に披露し、視聴者のドラマへの夢中度を高めている。
1977年生まれで36歳となったソ・ジソブは、1996年にシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「男女6人恋物語」でデビューした。
写真=ドラマ「バリでの出来事」のソ・ジソブ
元々彼は水泳選手だったが、怪我によって引退した。その後、モデルとして活動し、俳優の道を歩むことになったため、初めは大変だった。1997年ドラマ「モデル」、1999年ドラマ「憎くても可愛くても」、2000年ドラマ「ワンルンの大地」、2001年ドラマ「おいしいプロポーズ」、2002年ドラマ「ガラスの靴」、2003年ドラマ「千年の愛」などに出演したが、存在感を放つことはできなかった。彼が俳優として注目を集めたのは、2004年ハ・ジウォン、チョ・インソンと共演したドラマ「バリでの出来事」だった。恋に傷つき、貧しい生活に深い劣等感を持っている孤独な人物カン・イヌクを演じ、恋に執着し過ぎるチョン・ジェミン(チョ・インソン)と正反対の魅力を見せた。同年にはイム・スジョンと共演したドラマ「ごめん、愛してる」で、母に捨てられ、期限付きの人生を生きていく主人公チャ・ムヒョク役を演じた。荒っぽいが、一途な恋をする男を見事に演じ切り、多くの視聴者が「ごめん、愛してる」に熱狂した。
そして公益勤務という空白期間を経て2008年映画「映画は映画だ」では、どの俳優よりも俳優らしく暴力団のボス役を務め、体当たりのアクションシーンで男性美溢れる魅力をアピールした。この作品で、デビュー12年目にして青龍映画祭、百想芸術大賞、釜日映画賞などで新人賞を受賞した。
ソ・ジソブの俳優としてのメリットとしては、イケメンではないということである。水泳で鍛えられた、がっしりした体格とは相反する、小さいが彫が深く見える目元と頑固そうな口元は、重みのある繊細なキャラクターにピッタリである。悲しそうな眼差し、寂しげな一面を抱えている人物を演じるときに、彼は輝く。ドラマ「ファントム」も“偽りのウヒョン”と“天才ハッカーのハデス”を完璧に演じきるために状況によって違う演技を見せる彼の演技力はさらに光っている。
彼がデビューした頃は、くっきりとした二重まぶたのイケメン俳優が人気を集めたため、憂き目をみたこともあるというソ・ジソブ。豹変演技の鬼才であるエドワード・ノートンが好きだという彼は、ドラマ「ファントム」で16年間多様な作品に出演し積み重ねてきた演技力を見せている。さらに面白くなっていくドラマ「ファントム」のストーリーと彼の完璧な演技力に期待が寄せられている。
記者 : キム・ミンソン(ソウル総合芸術学校理事長)