「ファントム」が「屋根部屋のプリンス」に劣らないワケとは…?

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写真=ShS
SBS新水木ドラマ「ファントム」(脚本:キム・ウニ、演出:キム・ヒョンシク、パク・シンウ)が地上波3社の水木視聴率戦争において、1位で幕を下ろした「屋根部屋のプリンス」の人気を受け継ぐ作品と言われている。両作品ともユニークな題材、クオリティの高い台本、トップスターのキャスティングなど多くの要素が似ているためだ。

ユニークな題材

「屋根部屋のプリンス」が、タイムスリップなどの設定自体が持つ力で多くのエピソードを作り出したとするならば、「ファントム」はサイバー捜査隊という韓国国内では初めて取り扱われる分野を描く。

主演のソ・ジソブがインタビューで「台本を読んだとき、ユニークで斬新な題材だったから惹かれた」と言っただけに、「ファントム」はサイバー捜査隊を通じてSNS、インターネット上の書き込みなど、最近の社会的な問題に触れる作品となるだろう。

キム・ウニ脚本家は題材選びに対して、「私たちが生きている世界とサイバーの世界は密につながっていると思う。Twitterをしない人でもパソコン1台くらいは持っているし、ネット上で様々な情報をやり取りしている。普通の電話より携帯電話の方が身近な世の中になってしまった」と話した。

そして「『サイン』が死体解剖で死因を明らかにする話だとすれば、『幽霊』は生活の一部になってしまった携帯電話、パソコン、ナビゲーションなどのデジタル機器に残っている証拠で死因と犯罪の顛末を明らかにする話」と説明した。


検証済みの脚本家パワー

“ラブコメディの巨匠”のカムバック作品として評価された「屋根部屋のプリンス」のイ・ヒミョン脚本家は、6年余りの空白期間があったにもかかわらず、緻密な伏線と予測できない展開で再び名声を得た。

「ファントム」のキム・ウニ脚本家も、昨年放送された「サイン」で“国立科学捜査研究院の解剖医”というユニークな題材で韓国流のスリラーを確立したという評価を得ている。「ファントム」もきめ細かいストーリーをアピールしており、出演俳優陣も台本の完成度を賞賛している。

SBSのキム・ヨンソプ局長は、「『幽霊』の洗練された演出と映像美、うまく組まれたストーリー構成が視聴者を虜にするとだろう。『サイン』のシーズン2ともいえる」と自信を見せた。

トップスターのキャスティング

JYJのメンバーユチョンは、主演作「屋根部屋のプリンス」でコメディとスリラー、過去と現在、一人二役など、一貫した演技が難しいキャラクターだったにもかかわらず、無難にこなして高く評価された。

「ファントム」でお茶の間に戻ってきたソ・ジソブは、自他ともに認める真剣で重みのある演技をする俳優である。彼が出演するという事実だけで、視聴者はドラマに高い関心を寄せている状況である。

キム・ウニ脚本家は「これまでもうまくやってきた俳優なので、今回も彼の真剣で深みのある演技に期待している」とソ・ジソブに対する期待を表した。

ソ・ジソブ、イ・ヨニ、クァク・ドウォン、オム・ギジュンなどが出演する「ファントム」は、韓国で30日夜9時55分からスタートする。

記者 : ソン・スンウン