第48回百想芸術大賞授賞式の所感 ― Best or Worst

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予想どおりの授賞式だった。映画「悪いやつら」と「建築学概論」でそれぞれ新鮮な演技を見せてくれた、キム・ソンギュンとmiss Aのスジが映画部門新人賞を、「火車」のピョン・ヨンジュ監督が監督賞を受賞した。TV部門最優秀演技賞はMBC「太陽を抱く月」のキム・スヒョンに、映画部門最優秀演技賞は「折れた矢」のアン・ソンギにそれぞれ与えられた。大賞は特定の俳優ではなくSBSドラマ「根の深い木~世宗(セジョン)大王の誓い~」と映画「悪いやつら」が受賞した。

Best or Worst

Best:KBS「ギャグコンサート」の「勇敢な奴ら」と、お笑いタレントのお祝いの舞台を除けば、第48回百想芸術大賞は、どこか盛り上がりに欠けていて、退屈に感じられた。結果を見ても、予想外の受賞はほとんどなかったが、これは異論の余地が少ない演技者及び作品だけに賞を授与したためと思われる。時間に追われて感想をせかすハプニング等は発生しなかったが、そのため祭りらしい雰囲気よりも授賞自体に集中して、授賞式は受賞者たちの所感に耳を傾けることが中心の式となった。また、「火車」のピョン・ヨンジュ監督は、物怖じせずに“全国言論労働組合”“双竜自動車労働組合”“済州島カンジョン村海軍基地建設”の問題に言及し、「世の中を正しく変えようと努力している、多くの方々の力になれるように努力します」と述べた。また映画部門女性最優秀演技賞を受賞した「ダンシング・クィーン」のオム・ジョンファは「久しぶりに賞を頂けた」と言い「『ダンシング・クィーン』の撮影では、歌手活動をしていたことが力になった」と涙とともに語った。第48回百想芸術大賞授賞式は、例年同様に特に珍しいこともなかった。しかし、作品にすべての情熱を注いだ人々の声を聞けたことだけでも、十分に有意義な授賞式だったと言えるだろう。

記者 : ファン・ヒョジン