「ラブ・ミッション」コミカルと恋愛のバランスが重要 ― Best or Worst

10asia |


ストーリー

固定スパイ(現地に居住して一般市民になりすますスパイ)、ハン・ヒボク(チョ・ヒョンギ)の誤った暗号発信によってハン・ミョンウォル(ハン・イェスル)がカンウ(神話 エリック)に好意を持って韓国に行ったと報告される。北朝鮮の高位幹部はハン・ミョンウォルの行動が自分の責任として問われることに恐れて、ハン・ミョンウォルがカンウに北朝鮮への亡命を説得しに行ったと報告する。ハン・ミョンウォルの任務を助けるためにチェ・リュ(イ・ジヌク)が韓国に行くことになり、ハン・ミョンウォルとカンウを3ヶ月以内に結婚させる作戦が始まる。

今日のセリフ:「君が俺だったら君と付き合える?」― カンウ
カンウは自分の命を救ってくれたとしても高校生であるハン・ミョンウォルと恋愛をするのはとても不可能であると強調する。しかしカンウはハン・ミョンウォルがいなくなって何秒経ったのかも計るし、ソウルで指定した青少年善導大使として精神的に問題があるハン・ミョンウォルの世話をする必要があると見張りをつける。二人を恋愛ムードにさせようとする周りの努力にも関わらず、カンウの心は簡単には動かない。カンウがトップスターである前に一人の人間として、なぜ人に冷たくなったかという理由を説明する前に“深い人間関係を築くのは苦手”なカンウはハン・ミョンウォルには関心を示す。

恋愛ドラマの特性で、キャラクターの感情変化が一致しないという理由から感情の進行速度が速いと感じられる。絶えずカンウが冷たい人物であることを強調し、また自分の命の恩人であるハン・ミョンウォルに“人の生死の問題には興味がない”ことを強調しながらもハン・ミョンウォルのことがずっと気になってしまうのは、むしろドラマの新鮮な題材にも危険を及ぼす設定である。最近の恋愛ドラマで頻繁に利用される“冷たいが愛する女にだけ優しい男”と違いがない序盤のキャラクター設定は、視聴者を飽きさせてしまう。速い展開も大切であるが、それに対してそれぞれの人物のキャラクターをはっきりさせることと、それを視聴者に受け入れてもらえる時間を与えるのも重要である。


Best or Worst

Best:恋愛感情を1回も持ったことがないハン・ミョンウォルが3ヶ月以内にカンウと結婚するための過程に説得力がある。特に第2話では固定スパイであるハン・ヒボクとリ・オクスン(ユ・ジイン)を登場させ、ある意味とんでもない指令がハン・ミョンウォルだけに下ったのではないことを強調した。ハン・ミョンウォルに直接下った指令ではなく、一人の北朝鮮の高位幹部の誤りを隠すための秘策であり、なぜハン・ミョンウォルがカンウと結婚しなければならない状況であるかを十分に説明した。ハン・ミョンウォルが指令を遂行する過程でハン・ヒボクとリ・オクスンの役割が絶対的に重要な状況。男女主人公よりもハン・ヒボクのエピソードが多少多かったが、それがストーリーの構造を重くさせるための必須要素だ。なぜなら、ハン・ミョンウォルを助ける周りの人物の基盤が強くないと、ハン・ミョンウォルの行動に納得できないからだ。そして特に色仕掛けの達人であるリ・オクスンが、恋愛素人ハン・ミョンウォルに教える場面は見逃してはならない。

Worst:「ラブ・ミッション‐スーパースターと結婚せよ!」のコミカル要素が生かせてないのが残念だ。コミカルよりは恋愛の比重が高いドラマとはいえ、ラブコメディドラマで男女主人公が互いに衝突し合いながら作り出す愉快なエピソードが、視聴者にとって大きなポイントとなるのは事実である。ハン・ミョンウォルが危機的状況から抜け出すために狂ったマネをしたとき、カンウのとったリアクションや、ハン・ミョンウォルが道を歩いている時に、周り全部がカンウの広告だらけであった場面も十分笑いどころになる部分だった。そのため卓球のようにやりとりするカンウとハン・ミョンウォルの会話を活かすために速いリズムのセリフにしたり、音楽でコミカルな雰囲気をもう少し強調出来なかったところはとても惜しい部分である。コミカル要素を活かすことが出来なかったがために、カンウとハン・ミョンウォルの関係が絡み合う瞬間から真剣なムードになっていくというようなドラマの流れは、むしろ視聴者にとって登場人物の感情を理解するのが難しくなる。特にハン・ミョンウォルがカンウを警戒する姿以外には何も見せてくれなかった個性をもっと強調して、ハン・ミョンウォルのコミカルなキャラクターを通じ、ドラマの序盤をもう少し軽くする必要がある。

仲間たちとおしゃべりするポイント

― 平凡な女子高生を愛するビックスターはいないだろうが、ファンに一挙手一投足を報告しろというカンウは非常に軽い韓国スター?
― ムン・ジョンヒョクとトッコ・ジンの仲をあれやこれやと言って行き来するカンウ
― 今後ハン・ヒボクとリ・オクスンの身代わりとして恋愛することとなるハン・ミョンウォル。コマンドエラーのない身代わりになれるのか

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■DVD情報
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品番:GNBF-2502 \14,700(税込)/第1話~第8話収録/4枚組/本編 約480分
2012年7月4日(水)発売 「ラブ・ミッション -スーパースターと結婚せよ!- [完全版] DVD-SET2」
品番:GNBF-2503 \14,700(税込)/第9話~第16話収録/4枚組/本編 約480分
2012年8月3日(金)発売 「ラブ・ミッション -スーパースターと結婚せよ!- [完全版] DVD-SET3」
品番:GNBF-2504 \14,700(税込)/第17話~第22話収録/4枚組/本編 約360分
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■関連サイト
・「ラブ・ミッション -スーパースターと結婚せよ!-」DVD公式サイト
・「ラブ・ミッション -スーパースターと結婚せよ!-」特集ページ

記者 : パク・ソジョン