映画「春、雪」春なのになぜ雪か、キーポイントは“腸炎”?

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ユン・ソクファ「坊主頭にしたシーンは、本当に貴重な経験」

母は、偉大だ。先日、春がちょうど訪れかけているこの時期に合う映画「春、雪」が試写会にて公開された。ソウルの往十里(ワンシムニ)に位置する映画館、CGVで9日午後に開かれたメディア試写会では、なぜこの映画にユン・ソクファとイム・ジギュがふさわしいのかについて、話が出た。

映画「春、雪」で注目を集めた役者は、断然ユン・ソクファだった。本作は、これまで舞台やミュージカルで女優としてカリスマ性を見せてきた彼女にとっては、24年ぶりの出演作となる映画である。

ユン・ソクファは、映画で夫と子供しか知らない人生を生きている中、ガンを宣告される主婦・スノクを演じた。ユン・ソクファは、映画で実際に自分の髪をハサミで切ったり、自筆で夫と息子に手紙を書くなど、渾身の力で演技した。

試写会でユン・ソクファは「映画を見ながら実際スノクになったように思えて、何回も目頭が熱くなった」と感想を語った。また、自ら髪を切って坊主頭にしたシーンについては、「髪を切るのはただ1回だし、その瞬間感情がどこに流れるか分からなかったので、かなり緊張した。映画の成功とは別に、役者がひとつのシーンのためにそこまで緊張するということが、貴重な経験になった」と回想した。

俳優イム・ジギュは自身を“泣くシーンが一番怖い俳優”だと紹介した。劇中スノクの息子、ヨンジェに扮したイム・ジギュは「慶尚道(キョンサンド)出身だからか、涙をこらえるべき環境で育った。思ったより感情に入り込むのが難しくて作品を提案された時、断りたい気持ちもあった」と話した。

映画でイム・ジギュが感情に入り込むようになったきっかけは、他でもなく“腸炎”になったことだった。なかなか感情に入り込めなかった彼は「スケジュール上、撮影を強行しなければならなかったが、うんうん唸りながら(ガンにかかった)お母さんはどれほど苦しいだろうかと思った。それでヨンジェになれた」と胸中を伝えた。

映画「春、雪」は、平凡な主婦がガンを宣告されてから起きる人生の変化を描いた作品で、4月26日から一般公開される。

記者 : イ・ジョンミン、イ・ソンピル