「ラブレイン」カンヌMIPTVからの関心が高まる

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フランスのカンヌMIPTV2012メイン会場、リュミエール劇場の正門に「ラブレイン」の大型ポスター

初回放送後、期待値に満たない視聴率で叩かれていたKBS 2TV「ラブレイン」だが、美しい映像と情感をくすぐるシーンで、徐々に視聴者を引きつけていっている。

一部の視聴者から“陳腐だ”といわれたシーンに対して、一部のファンは逆に「さすがユン・ソクホ監督!」と賛辞を送っている。それぞれ反応はあるものの、チャン・グンソクと少女時代のユナの初々しくて切ない感情表現、新人ソ・イングクのコミカルな演技等“人気ドラマ”として位置づけられるような種は存在するようだ。

前向きな反応を見せる視聴者は「時代が変わっても、世代が変わっても、人が変わっても、恋というのは依然として、惹かれて、震えて、惚れて、人の心をくすぐる…。世の中に恋する人々が存在する限り、美しくて暖かいドラマは続くと信じている…」という「ラブレイン」の企画意図に共感している。視聴者からの爆発的な反響はなくても、企画意図が認められているだけに“半分の成功”を収めたと言える。

実際、今まで深い余韻と感動を与えてまた思い出すと幸せになるような作品は、これといった起承転結も、とりとめのない反転も、刺激的なシーンもなかったという共通点を持つ。


また、恋の喜びと名残惜しさに対する想いは、時代や世代はもちろん、国境をも越える。「ラブレイン」を見て思い出される映画「恋人までの距離」(1995年)は、列車の中で出会った男女二人が、14時間のあいだをともに過ごす映像と会話のみで成り立っている。この映画は多くの人々に恋の感動の余韻を残すが、9年後、続編となる「ビフォア・サンセットが公開され、2013年には3番目のストーリーが公開される予定である。

回を重ねるごとに「ラブレイン」も感性的な緊張感の開放と暖かさを持つドラマとして位置づけられる見通しだ。


2012年にカンヌMIPTVに出展された韓国ドラマの中で「ラブレイン」に関心が集中

これを裏付けるかのように現在、フランスのカンヌMIPTV 2012の正門ポスターは「ラブレイン」になっている。

MIPTVは世界3大のコンテンツマーケット。世界最大規模の放送番組の見本市で、コンテンツ展示・カンファレンス・ドキュメンタリー専門マーケット・ピッチング(プレゼンテーション)等の4つの部門で構成される。毎年約1万2千人の購入専門バイヤーと製作関係者が参加する中、イベントの期間中のみで約5億ユーロ以上の購入商談が行われる、コンテンツ専門マーケットであり、毎年4月、フランス南部のカンヌで開催される。

「ラブレイン」のポスターが掲示されたビルは、世界3大映画祭のカンヌ映画祭が開かれるPalais des festivalsで、リュミエール劇場とも呼ばれる。今年MIPTVに出展された韓国のドラマの中で、海外放送関係者の注目を集中的に浴びている作品は、他ならぬユン・ソクホ監督の「ラブレイン」だ。

今後、全世界の人々の記憶に長らく残される、韓国を代表するドラマ「ラブレイン」になることを期待したい。

4月2日に放送された「ラブレイン」第3話では、インハとユニのロマンチックで幸せな気分にあふれるデートが描かれる一方、二人の関係を知った友人の葛藤が目立つようになり、視聴者からの期待はさらに高まっている。

記者 : イム・ジョンア