【FAN REVIEW】チャン・グンソクの“罠”にはまるしかない ― Vol.1

OhmyStar |

写真=イ・ジョンミン

ファンが見たチャン・グンソク、彼の魅力探求報告書

デビュー20周年を迎えた“グンちゃん”ことチャン・グンソク。誰よりもチャン・グンソクの魅力を知り尽くしているはずの人たちに会った。“チャンオ(うなぎの意)”と呼ばれる彼のファンたちだ。“チャンオ”という名称には、チャン・グンソクの力になり、ファンたちもやはり彼から力を得るという意味が盛り込まれているという。

「OhmyStar」の企画に、5人のファンが参加してくれた。驚いたのは、この方たちの年齢層が尋常ではなかったこと。また、チャン・グンソクから力を得て、誰よりも日常で最善を尽くしているキャリアウーマンで、素敵な21世紀型の女性たちだったということだ。ここで彼女たちを紹介する。合意の下で、ファンカフェで使っているそれぞれのニックネームと職業を公開する。


Aさん:君の来る道、40代、アーティスト
Bさん:tina、40代、主婦兼講師
Cさん:チョンアクリ、30代、金融業
Dさん:one love、30代、会社員
Eさん:ウンママ、40代、主婦兼語学関連職


写真=イ・ジョンミン
“アジアのプリンス”チャン・グンソクが、いつの間にかデビュー20周年を迎えた。「数え年でまだ26なのに、もう20周年?」と聞き返しがちだが、れっきとした事実だ。6歳のとき、ある子供服ブランドのモデルとして人々の前に現れたからだ。

彼は優れている。幼い歳でデビューし、これまで成長し続け、いまや韓流スターを超え“アジアのプリンス”として位置づけられつつある。公式ファンクラブの会員数だけで5万人。実はこの数は、韓国のトップスターでさえ有することがなかなか難しい物理的な数値といえる。韓国のファンだけでなく、海外のファンが加勢しているので可能な数でもある。

デビュー20周年ということで、多くの人々がなぜチャン・グンソクのことを好きになるしかなかったのか、その理由を徹底的に掘り下げてみることにした。また、俳優の枠を超え、万能エンターテイナーとして様々な才能をアピールしているチャン・グンソクの魅力を解析したいという趣旨もあった。

写真=イ・ジョンミン

チャン・グンソク基礎学習:いつの間にか彼の魅力に溺れていた

チャン・グンソクの魅力に溺れる基礎段階、最大の特徴は、“知らず知らずのうちにはまる”ということ。主な症状としては、何となく彼のことがついつい思い浮かんだり、無意識のうちに画面の彼に目が行ってしまうということがある。チャン・グンソクを見ていないと、目の前に彼の姿がちらちらするという症状もしばしば報告される。

Aさん:「アメリカ生活が長かったけど、帰国したときドラマ『ファン・ジニ』が放送されていた。そのときから彼のことが気になったの。火がついたのは、『美男ですね』のときから?本当に驚いたのが、まず最初に、顔は幼いのに声が素敵過ぎるわけ。最近話題の人で言えば、キム・スヒョンみたいな感じ?そういえばキム・スヒョンさんも、ロールモデルにチャン・グンソクさんを挙げているよね。 私って、音楽をしているから声に敏感なんだけど、どうやったらあんなに感性豊かな声を出せるのかと思った。台詞がよく伝わるし、感情の表現も上手い。最初は、『あんなにすごい子がどうしてケーブルチャンネルにだけ出るの?』って思ったけど、少年から青年になる過渡期で、一番厳しいときだったんだって。見るたびにハンサムだし、背も高いし、踊れるし、歌えるし、出来ないことがないみたい。タレント性溢れすぎ」

Bさん:「私もアメリカから2006年に帰国した。2008年度に『快刀ホン・ギルドン』を見たけど、最初に顔を見て好きになった。調べてみると、歳が若すぎてびっくりして、好きになるには若すぎると思った。海外にいたから子役俳優出身であることも知らなかったし」

Cさん:「私は、チャン・グンソクという俳優がいることも知らなかった。『美男ですね』も見ていない。実は、当時人気ドラマだった『アイリス』にぞっこんだった。いつだか土曜日に、『美男ですね』の再放送をしていて見たけど、面白過ぎるの、これが。ファン・テギョン(チャン・グンソク)が理解出来て。そのときから、番組は必ず見るようになり、はまり始めた。でも昇進テストの勉強があって、ファン活動は出来なかった。2年前の12月、公式サイトで“CRI-J”(チャン・グンソクファンクラブ)第2期を募集するときに入会して、jangkeunsuk.netで他のファンとも交流しながら本格的にファン活動をし始めた(笑)」

Dさん:「彼が幼かったときは、俳優として意識したことはなかった。ドラマも見ないし、芸能人を好きになったこともなかった。演技者として意識していなかったのに、CMと、『Black Engine』のMV(ミュージックビデオ)だったっけ?それと、番組でMCをする姿が目に留まって、ついつい見てしまう。『追跡!x-boyfriend』も、普段から見ていた番組でもないのに、チャンネルを回していたら彼を見つけて、その番組に目が“固定”されてしまった。番組を見ながら、彼のことが好きだということも気づかなかった。あのMC、上手いなとだけ思っていた。そんなある日、『美男ですね』の再放送を見たが、1時間の間ずっと微笑みながら見ている自分がいた。生まれて初めて視聴者掲示板に投稿したり、ドラマのレビューも書き込んだりした。俳優として、作品にぴったりの演技をする姿がどんどん気になっていった。『チャン・グンソク』という人が気になり始めた」

Eさん:「私は、彼のドラマを見ながら一人で楽しんでいた。一人で、ネットで情報を探して、もっと調べたくてあちこちのカフェ(ネットコミュニティ)を覗いていたら、少しレアな情報を見るためにはファン活動をする必要があった。そんな中でファン活動が少しずつ広がって、カフェの運営者になってしまった。アイドルのファンは怖いって言うけど、私もそれに劣らないと思う」(Aさん:グンソクさんのそんなところが好き。私もアイドルのファンになったような気がする)

写真=イ・ジョンミン

チャン・グンソク応用学習:人生に対する真率さと率直さ、そして堂々さ

堂々と“チャンオ”として人目を意識せずファン活動する段階。チャン・グンソクの一挙手一投足を応援する。単純にスターとしてだけでなく、一人の人間としての魅力を理解する段階。加えて、盲目的な活動ではなく、チャン・グンソクが、何が好きで何が嫌いかを明敏に判断する。静かに裏手で無限の信頼を送ることもたまにある。

Bさん:「チャン・グンソクさんの真の魅力?彼の何でも出来るというマインドが本当に好き。若くて情熱に溢れた自信だけど、それは鍛えたり作り上げて生まれるイメージではないと思う。2009年に『美男ですね』のファンイベントに行ったことがあるけど、ソルロンタンのパプチャ(ご飯車)イベントだった。彼に近づく機会があったけど、スターだからと気を遣って奥の方で食べようとしたら、彼が来て一緒に食べようと言うの。負担になると思って遠慮したけど、本人がテーブルをくっつけて、結局一緒にご飯を食べた。パーカー姿で一緒に座ってご飯を食べたけど、チャン・グンソクさんの新しい魅力でもあった」

Cさん:「歳に似合わず考えが深くて素直な面?以前ドラマの撮影現場に遊びに行ったことがあるけど、そのときグンソクさんが隣のベンチへ向かった。一緒に行った人たちとそちらに行きたかったけど、慌てるかと思って私たちだけで話していたら、彼がこちらに寄ってきて話しかけてくれた。その話の中で、あるファンが作った映画『きみはペット』の仮想ポスターの話が出た。そのときそれが本当のポスターだと思った人たちのアクプル(悪質な書き込み)がすごかった。 そのとき、ファンとして悲しかったと言ったら、グンソクさんが『自分も昔はアクプラー(アクプルをする人)を気にしていたけど、大きな観点で見てほしい』って言うの。『海外に出たら、まだ韓国について知らない人が多い。夜空に星がきらきら光ると遠くからも見えるように、自分ももっと一生懸命やって、韓国を知らない世界の人々に知らせたいと思う』って。芸能人らしくないさばさばしたところがあった。ファンに寄って来てそんな話をするスターなんて……それからさらに一生懸命(ファン活動を)やった(笑)」

Dさん:「『美男ですね』の公開撮影のとき、現場に行ったことがある。2,000人くらい集まって、ドキドキしながら眺めていたけど(Aさん:そうそう、そのとき息が出来なくて倒れた人もいた)、普通は現場のFDが人の取りまとめとかをやるけど、チャン俳優がそれを全部やった。演技をしていても、休むときはファンと目を合わせて笑わせてくれたり、静かにさせたり。 ファンとのコミュニケーションとも言うのかしら。他の俳優はそうはしてくれないと思う。さらに恥ずかしがったり、気をつけるでしょう。チャン俳優はそんなところがなくて、自分が一人多役をするの。公開撮影のときは、一目でも見たいという気持ちだけだったけど、そこが罠だった。そのときから、この俳優はこのままではもったいないと思ったの。それでカフェも作って、サポートし始めた。(Aさん:私はハンディカムも買った。今は動画編集も出来る。Cさん:私は英語と日本語を習った。他の国のファンと交流したいと思って)」

Eさん:「チャン・グンソクさんの本当の魅力は、自分が持っている若さという特権について知り尽くしていて、それをよく活用する点だと思う。自分が若かったときは、どうしてそう出来なかったのかと、漠然と後悔するくらい。チャン・グンソクさんの活動に自分を置き換えて満足していると思う。 この前中国、北京で行われたファンミーティングでのこと。知人を連れて行ったけど、私も初めての都市で、ものすごく迷った。サイン会の場所に辿り着くまでに色々とハプニングがあった。場所を錯覚して、あちこち迷ったの。結局色々あってサイン会まで行ったけど、知人の一人が感情が込み上げたのか涙を流した。その人は50代の女性だったけど、泣き崩れたの。この話を、マネージャーがチャン俳優にしたら、チャン俳優、そのときものすごく多くの北京のファンにサインして疲れている状態だったのに、すくっと立ち上がって、『イモ(母の姉妹。年配の女性を親しんで呼ぶ呼称)、全部聞きました』と言って、彼女をぐいっと引き寄せて抱きしめてくれたの。それから彼女は、徹底的な“チャンオ”になった」

ファンたちの持つチャン・グンソクとの思い出は、単純なエピソードとして片付けるには勿体ないくらい生き生きしていた。言葉通り、チャン・グンソクの生の魅力をそのまま映し出すのに十分な逸話だった。記者が時間を伝えなければ、彼女達の会話は朝まで続く勢いだったことを付け加えながら、今回の記事を終了する。

写真=イ・ジョンミン

チャン・グンソク関連の各種用語辞典

普段チャン・グンソクとファンたちがお互いを呼び合う用語がある。これを見ると、俳優チャン・グンソクをさらに理解できる。ここにいくつか紹介する。

チャンオ:記事の本文にもあるが、チャン・グンソクが自分のファンたちを称する公式的な用語。食べれば力が出るというチャンオ(うなぎ)のように、ファンたちが自分にとってそのような存在だという意味。日本のファンたちも“うなぎ”と呼ばれる。

チャン俳優、グンソクさん、プリンス、ボンザ(ある高い境地に至った者の意):ファンたちがチャン・グンソクを公式的に称する単語。注意点は、絶対チャン・グンソク、グンソクなど呼び捨てにしないこと。日本では主に“グンちゃん”と呼ばれる。

グンドル(グン太郎)、グンスン(グン子):結婚したチャン・グンソクのファンの娘と息子を言う。息子はグンドル、娘はグンスン。

記者 : イ・ジョンミン、イ・ソンピル