NU'EST「AFTERSCHOOLとソン・ダムビ先輩、お世話になりました!」

OSEN |

「メンバーだけでいる時は訛ってます。特にベクホが話すとき、誰も聞き取れないことがあります(笑)」

一人ではなく、メンバー全員が釜山(レン、ミンヒョン)、江陵(JR)、済州島(ベクホ)などから歌手を夢見て上京した。平均年齢は18.4歳。家族と離れて暮らす孤独な日々は辛いものにも思えるが、その声だけは元気だ。「もうメンバーが家族のようなものなので、寂しくても辛くても乗り越えられます」

3月15日、ベクホ、アロン、レン、JR、ミンヒョンで構成された5人組アイドルグループNU'EST(ニューイースト)がデビューする。同じ所属事務所のAFTERSCHOOLと活動し、 「AFTERSCHOOL BOYS」として、ひと足先にその名を知られることになったNU'EST。1日の1/3を練習室で過ごし、さらにまたその1/3を歌、個人パフォーマンス、インタビューの練習に費やすというハードなスケジュールで、デビュー最終準備の真っ只中にある。

「AFTERSCHOOLがパフォーマンスで有名なグループなので、自然とその期待が僕らにも注がれていると思います。『パフォーマンスも優れていそうだし、他のグループでは見られないステージ構成にチャレンジする』との期待の声がありました。僕らもその期待に応えたいと思っています。そのため、パフォーマンスを完璧に見せようと練習を繰り返しています。また、笑いを提供するためミンヒョンは『トランスフォーマー』(映画)のモノマネを、アロンは英語でラップを練習しています。かなりの完成度なので期待していてください(笑) 」(ベクホ)

所属事務所のプレディスでお披露目する初のボーイズグループなので、先輩歌手の応援も熱かった。AFTERSCHOOLのユイは自身のTwitterで、自分がメンバーのベクホの名前をつけたことを公開して、ソン・ダムビは一緒にグラビアを撮影することで、宣伝に一役買った。

「AFTERSCHOOLの先輩の皆さんが、本当に優しく接してくれました。差し入れもたくさんくださいましたし。僕の名前はユイ先輩がつけてくださったんですが、だからか特に親しく思えます。初めてベクホという名前を聞いたときは、ぎこちなかったんですが、今や本名で呼ばれる方が不自然に感じます(笑) 」(ベクホ)

「本当にお世話になりました。差し入れもたくさん頂きました。この前、アルバムのジャケット撮影のとき、ソン・ダムビさんがケーキやお菓子をたくさん買って応援に来てくださったのを覚えています。そのおかげで元気が出て、無事撮影を終えることが出来ました。リジ(AFTERSCHOOL)さんも応援に来てくださって、一緒に写真も撮りました」(JR)

NU'ESTのメンバーはチーム内での役割分担が明確である。リーダーのJRはカリスマ的パフォーマンス、ベクホはパワーボーカル、一番年長者のアロンはロマンチックガイ、ミンニョンは誠実さ、レンは中性的な雰囲気の魅力でそれぞれファンにアピールする予定。

「メンバーのイメージコンセプトは実際の性格から来ました。JRは完璧主義的な性格が強く、振り付けをひとつでも間違えると最初からやり直します。ミンニョンは純粋です。自分が守ると決めたことから、絶対外れません。不思議なのは、その中でそれぞれ自由にやっているところです」(ベクホ)

NU'ESTのメンバーはすべて3年余りの練習生期間を経ている。レンとアロンはオーディションを通じてグループに合流したが、JR、ベクホ、レンは独特なエピソードのある、街でのスカウトでNU'ESTのメンバーになった。

「下校途中、家に帰る途中で焼き鳥を食べていました(笑) 友達が嫌がるのを無理やり付き合わせて行ったんです。そのときにスカウトされました。小さい頃から歌が好きだったので当然やると答え、親も喜んで承諾してくれました」(ミンニョン)

「僕は江原道江陵に住んでいました。静かな町です。スカウトされた、と言われても親は信じず、当然反対されました。僕をスカウトした方に『夢に僕が出てきた』と再度説得され、練習生になりました。後から父が『自分の夢も歌手だった』と言ってくれました。親の夢を代わりに叶えたことになりますね(笑) 」(JR)

唯一の海外出身者であるアロンは、2009年にプレディスUSAオーディションで優勝し、関係者の注目を浴びた。米国LAで育ったアロンは韓国語が下手なことから、一時期“オキマン(OKマン)"と呼ばれた。

「今は、聞き取りに問題がないほど韓国語が上手になりましたが、最初のころは何も分からず、何もかも『オキ』でした。何を言っても『オキ』と答えました(笑)。今は自分の考えを説明できるくらいになりました。(アロン)

長い研究生時代を振り返り、NU'ESTは、周りの反応を見てやっと「本当に僕らがデビューするんだ」と実感している。

「知人たちが信じられないと言っています。むしろ自分の方が緊張すると言いながら心配してくれます。親戚は電話をくれて『格好良くなった』『応援するから頑張って』と励ましてくれてます」(ミンニョン)

「周りの人からの応援で更に緊張したり、ドキドキしたりもします。特に離れて暮らす家族がとても心配してくれています。それを見ながらもっと頑張ろうと思います。まだデビューもしていないのに応援してくださるファンの皆さんには本当に感謝しています。『本当に頑張ろう、本当に一生懸命やろう』今はそれだけです」(JR、ベクホ)

いよいよ、NU'ESTが出撃する。

記者 : イム・ヨンジン