My name is ヨン・ウジン「愛はすでに始まっている」
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自分にもわからないことだった。ただ映画が好きだった平凡な予備役復学生(兵役が終わって学校に復学した学生)が俳優になった魔法のような時間に対して彼は「チャンスがきて、考える時間もなく迅速に進んだこと」だと説明している。高校生の時、映画に夢中で模擬テストの点数で良い成績が取れなかったので、望んでいた大学に進学することができなかったこと、急いで人生計画を立てる友達を見ながら、かえって自分の夢を思い出していたことを振り返りながら、勝負欲が導火線となったことをかすかに推測してみるだけだ。だが、空欄は空けておいたまま、あえて知らない答えを書かないことこそ彼の本物の原動力となる。「お決まりのラブストーリーではないので『普通の恋愛』を選択した」ように、経験と日常を飛び越える作品に出会い、自分も知らないヨン・ウジンの姿と向き合う時を待っているからだ。そして自らにそうであるように「みんなに、ヨン・ウジンに対する好奇心を抱かせたい」という彼の目標は、それ自体で期待を持たせている。落ち着いて抱負を明かしたように見えたが、ある瞬間、イタズラな表情を見せる。「そのためには何か驚かせるものを見せなければならないな~」近くなったかと思えば、また遠ざかっていくように、押されたと思ったら引っ張っている。誰が先に提案したのかは重要ではない。確実であるのはこの男性が視聴者たちと普通でない恋愛を始めようとしていることだ。
My name is
ヨン・ウジン。所属事務所で命名の鑑定所にお願いして作った名前で、滑らかで優しい感じがあって気に入っている。
1984年7月5日生まれ。
父と弟は母に対して少し無愛想な方なので、たぶん僕が家では一番優しい男だと思う。愛嬌はあまりないけど、一緒に買い物も行ったりする。
「ただの友達?」でデビューした時、自ら漢字辞書を引いて作った
ソ・ジフという名前でデビューした。本名がキム・ボンフェなのでキムジョ・グァンス監督に「その名前で活動するつもりじゃないだろうな」と言われて「まさか」と返しました。ハハハ。うちの家系では名前に“会(フェ)”という文字を使っているので、同じ字を使っている兄弟には申し訳ない。
高校を卒業する時まで江陵(カンヌン)で
育った。バスに乗って時々故郷に帰るけど、最近はだいぶ寂しいのか、その道を友達や家族と歩いてみたいと思う。大好きな道と風景があるから。
小学校の時は
クラスで班長もして、学芸会で仮面をかぶって演劇もして、結構活発な子供だった。だけど背は本当に小さかった。高校生の時、久し振りに会った友達が僕に、成長のためホルモン剤を服用したのかと聞くくらい身長が伸びた。急激に身長が伸びて肉われができるほどだった。ドラマ「普通の恋愛」でのジェグァンは悪口を叩きながら大きくなったけど、僕は……豆腐をいっぱい食べた。あ、オレンジジュースも飲んだ。
身長のせいで
ドラマ「普通の恋愛」の撮影をする時ちょっと苦労した。(ユ・)ダインさんと一緒にバストショットを撮るときは視線を合わせなければならないので僕が足をものすごく広げて身長を低くしなければならなかった。その状態で後ろを向くシーンは本当に大変だったけど、現場の人たちは凄く笑っていた。
高校生の時は本当に映画ばかり見てた。
高3になる前には授業が終われば家に帰って一人で映画を見るのが日常だった。エドワード・ノートンやレスリー・チャンのような俳優にはハマった時は、その人の出演作を全部見て、好きな監督が現れたらその作品を全部見るような性格だった。
本当はある大学の建築科に進学したかったけど
もしその学校に進学していたら、俳優になれなかったかもしれない。父が美術の先生なので、その影響かもしれないけど、幼い頃から建物のような絵を落書きするのが好きだった。高校生の時は僕がワールドカップの競技場を作れると思っていたのに……ハハハ。
高校3年の時、自習時間にソテジの「ウルトラマンだ」を
本当によく聴いていた。その歌で一種のカルチャーショックを受けて、コーンや他のロックバンドにもハマるようになった。今は弟が音楽をやっているけど、その時は僕が弟に音楽を教えてあげたりした。余裕があったら今でもETPフェスティバルには行ってみたい。友達と一緒に行ったら、服を脱ぎだすほど熱狂するかも知れない。
最近はユ・ジェハさんの音楽を
よく聴いている。歌詞もそうだし今の年齢の感受性によく合っていると思う。
最近カラオケに行ったのは、
全州(ジョンジュ)だった。休みの日(ユ・)ダインさんのチームと一緒にご飯を食べた後、ほかにすることがなくて行った。その日もユ・ジェハさんの歌を歌っていた。「僕の心に映った自分の姿」。その時の僕の歌、結構良かったと思うけどな。
釜山(プサン)にはもう一度行ってみたい。
「ただの友達?」で釜山(プサン)の国際映画祭に行った時は、事務所にも所属してなくて、持っていった荷物を地下鉄のコインロッカーに保管して、一人であたふたと映画祭に走って行くほどだった。その時初めて僕たちの映画の予告編を見たけど、本当に感動した。その後夜になって海辺を歩いていたら、僕のことに気づいてくれる方々もいて、「あ、僕はこの業界で仕事するようになったんだ」という実感が湧いてきて、また感動した。突然家族にも会いたくなって、幸せな気持ちになりながら、複雑な気持ちになっていた。それがわずか2年前のことだ。またその海辺に行けば、その気持ちになれると思う。
一番よく見ているスポーツは野球だ。
江陵(カンヌン)をホームタウンとする野球チームがないので、僕は小学校2年生の時からずっとロッテを応援している。社稷(サジク)競技場にはまだ行ったことはないけど、蚕室(チャムシル)競技場に行くと、興奮して応援したりする。
アニメ「スラムダンク」で一番好きなキャラクターは
仙道彰だ。本物の実力者なのに、それが表に現れない悲運の天才。マイナーな感じが好きで、みんなの知らない所で努力する姿には心打たれる。僕も思い切り運動して、筋肉がしっかりついた体なっても、誰かに「運動したの」と聞かれたら、首を横に振るタイプだから。ハハ。
あまりストレスを感じない秘訣は
些細なことで欲張らないことだ。大きい枠だけ維持しながら摂理に従っている性格なので、大体のことは運命として受け入れる。目標と言うなら、「どの瞬間も幸せでいよう」かな。だから30代の構想も具体的に描いていない。大きい枠と言ったら、僕の家庭を作りたい。演技に対する信頼が強くなって自分を誇りに思うことができて、そして家族を幸せにしてあげたいと思っている。
今まで忙しくて
恋愛はしばらく休んでいた。僕は一目惚れするタイプなので、理想のタイプを説明するのは難しい。あえて言うなら、自分の仕事に対してプロフェッショナルな人。(しばらく悩んで)でも性格は若干お茶目な人が良いかも。もしそんな女性がいたら、僕だけに教えてください。
記者 : ユン・ヒソン、写真 : イ・ジンヒョク、編集 : ジャン・ギョンジン、翻訳 : チェ・ユンジョン