“王”の襲撃…スクリーンは今、袞龍袍時代

OSEN |

ソン・ジュンギ、ハン・ソッキュ、キム・スヒョン、ユチョン(JYJ)など、お茶の間の“王様”ブームがスクリーンにまで拡大する見通しだ。

昨年、お茶の間を熱くしたSBSの「根の深い木~世宗(セジョン)大王の誓い~」で、イ・ド(世宗)の子役を演じたソン・ジュンギが、「袞龍袍(コンリョンボ:朝鮮時代の王様の執務服)を着ると心身が洗われるようだった」と語り、注目を浴びた。

この袞龍袍の魅力にはまった、もう一人の俳優はパク・ヒスンだ。パク・ヒスンは、今月15日に公開される映画『GABI / ガビ-国境の愛-』で、高宗(朝鮮の第26代王)を演じ、今までの彼とは一味違った演技を見せる。妻(明成皇后)と国を失い、苦悩しながら苦い珈琲を飲む高宗の姿は、ドラマや映画では見たことのない、韓国歴史の新たな一面だと言えよう。

パク・ヒスンは「白い袞龍袍を着るだけで、心が重くなった。文献によると高宗は主権を日本に渡し、号泣したと言う。“そうだ、この立場で、たくさん泣いたんだろう”とも思った。高宗はあまり健康な人ではなかったので、耐え切るためにすごく努力したんだと思う。妻とも死別し、何の力も湧かず、涙だけがとめどなく出ていたと思う」と、自身の考える高宗について語った。衣装や、動きのないより静的な感覚の中で、演技に集中した。

彼は袞龍袍を着ると高宗に感情移入し、テンションが下がって憂鬱になるので、むしろそれを楽しむことにしたと言う。撮影中には、このような気分のせいで、一言も話さず、相手役のキム・ソヨンによると「不在の美」「いてもいないような凄まじい存在感」があったという。

パク・ヒスンが 高宗なら、イ・ビョンホンは光海君(朝鮮の第15代王)だ。イ・ビョンホンは今年2月にクランクインした映画「王になった男」を現在撮影している。イ・ビョンホンはこの作品で、デビュー以来始めて時代劇に挑戦することになる。既に髭をつけカリスマ性の溢れる写真が公開され、期待を集めている。

イ・ビョンホンは「王になった男」で、朝鮮時代の最もドラマチックな君主の光海君と、彼と同じ顔をした賤民ハソンの、一人二役を演じる。既にシナリオ段階から、しっかりとした構成や斬新で興味深いストーリで注目を浴びており、期待が高まっている。

俳優チュ・ジフンは世宗(朝鮮の第4代王)を演じる。映画「私は王である!」への出演が決まったチュ・ジフンは映画の中で、王になるため身分を変えて市場を歩き回りながら、新しい人物や社会を経験する世宗を演じる。チュ・ジフンは今回の作品で王と乞食という両極にある身分を行き来する演技を披露し、これまで磨いて来た魅力を発揮する予定だ。若手トップスターが王様に変身することは違和感があるだけに、更に興味深い。

記者 : チェ・ナヨン