JYJ、初の南米ツアー“サンバの壁”をK-POPで乗り越える

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写真提供=C-JeSエンターテインメント
音楽で乗り越えられない壁はない。特にK-POPがそうだ。ヨーロッパでもアメリカでも、今回の南米でも同様だった。今世界中で巻き起こっているK-POPブームの中心には、グループJYJ(ジェジュン、ユチョン、ジュンス)がいる。

JYJは、K-POP歌手として初めて南米での単独コンサートを開催した。つい先日、BEASTや4Minuteなどが所属するキューブエンターテインメントが、ブラジルで合同コンサートを行ったが、単独コンサートはJYJが初めてだ。

JYJの南米ツアーは、K-POPの歴史において大きな意味を持つ。今回の南米ツアーは、昨年4月にスタートしたJYJワールドツアーの最終地点だ。アジア、ヨーロッパ、アメリカを越え、今までK-POPの不毛の地であった南米までやって来た。

9日(以下、現地時刻)午後9時、チリ・サンティアゴの「TEATRO CAUPOLICAN(テアトロ・コンポリカン)劇場」で開かれたJYJ初の南米コンサートは、3,000人余りの現地ファンを動員した。

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建てられてから120年経ったという「TEATRO CAUPOLICAN劇場」は、へヴィメタルの伝説的グループであるコーンやX JAPANが公演を行ったことのある、由緒ある場所だ。また、前述の2グループでも実現できなかったチケットの完売を、JYJは実現させた。

公演会場には、チリだけでなく、ブラジルやアルゼンチン、ペルー、ボリビア、ベネズエラなど、近隣の国のファンも押し寄せた。彼らは声をひとつにして「愛してるJYJ!」と叫んでいた。韓国内の野球場などで見られるような、“ウェーブ”での応援と、ミッキーマウスの形のペンライトを一斉に振り、JYJの公演をさらに盛り上げた。

サンバの大陸である南米が、K-POPによってひとつになった瞬間だった。JYJは、ファンの情熱的な歓声に応えるように、夢中でダンスとライブを披露した。JYJは「EMPTY」から始まり、最後のアンコール曲である「GET OUT」と「EMPTY」のリミックス・バージョンまで、14曲を休みなく見せた。

南米のファンのためにサプライズ披露したJYJのシャッフル・ダンスは、感謝の気持ちを込めたボーナスステージだ。ファンはシャッフル・ダンスを共に踊り、それに応えた。わずか2時間の短い時間だったが、今回のコンサートは現地ファンに強烈なインパクトを与えた。K-POPの威力や今後の可能性を見出す、大きな成果を得た。

JYJは「地図上でだけ見ていた遠い国のチリで、私たちがこうやってコンサートを行うなんて、考えてもみなかった」「ファンの方々の反応がとても良くて、大切な思い出が詰まった公演になった。またいつか、皆さんに会いたい」と、感謝の気持ちを表した。

チリの有力日刊紙「la hora(ラ・ホラ)」は7日、「K-POPブームの主役JYJ、ついにチリにやって来る」というタイトルで、JYJのコンサートに対する期待を表し、「Las Ultimas Noticias(ラス・ウルティマス・ノティシアス)」もやはり、「韓国グループJYJに溺れる」というタイトルの記事を通じ「世界の頂上に登りつめたJYJ、深夜の到着にも関わらず多くのファンが押し寄せ、警察が出動した」と、現地の反応を詳しく伝えた。

この日JYJのコンサート会場には、これらのメディアの他にもチリCNNなど、多くのメディアが集まり、現地の反応をこぞって伝えた。

初の単独南米ツアーの場であるチリでの公演は大盛況の内に幕を閉じ、JYJは10日ペルーに飛び、11日午後8時、リマの「Explanada Sur del Estadio Monumental(エクスプレナダ・ス・デル・エスタディオ・モニュメンタル)競技場」で、最後のフィナーレ舞台を見せる。

写真提供=C-JeSエンターテインメント

記者 : ナム・アンウ