パク・へジン「“年下男”うれしいが、そろそろ“悪い男”も」

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天真爛漫な笑顔で携帯電話を出し、家に飾ってあるガンダムのプラモデルの写真を見せるこの男。韓国の年齢で今年30歳になったピーターパンのような青年。“国民の年下男”パク・へジンが帰ってきた。

KBS 2TVドラマ「熱血商売人」(2009年)以来、3年ぶりに映画「雪海」(キム・ジョングォン監督)で韓国の芸能界に復帰する彼は、ダイバーという彼の役にぴったりな服を着て、冷たい海の中に飛び込もうとしている。以下はパク・ヘジンとのQ&A。


最近、水泳を習い始めた

―釜山(プサン)出身だが、水泳選手の役を演じることになった。

パク・へジン:今回の映画では、セミプロチームの水泳選手兼アクアリウムのダイバー役を演じることになった。故郷が釜山なので、海には親しみがあるほうだが、幼い頃に水に溺れそうになったことがあり、それから泳ぎも習えなくなった。最近、水泳を習い始めた。バタ足の練習の真っ最中。一生懸命習っている。

―映画では、素敵な水泳選手としての姿を期待してもいいのか。

パク・へジン:現在水泳を教えてくださっているのが、水泳の韓国代表出身のチョン・ドゥヒ選手。また、映画の中で試合に参加するシーンがあり、台本には400メートルの試合であると書かれているが、200メートルに変更しようと監督にお願いをしているところだ。

―上半身の露出シーンを期待している女性ファンも多い。

パク・へジン:水泳選手の役なので、現在厳しいダイエットをしている。男性俳優は一般的に、上半身の露出シーンのために急いで胸板や腹筋だけを作ろうとするが、僕は背中の筋肉にも力を入れている。映画の写真が公開されたら、多分熱い反響があるのではないかと(笑)

―キム・ジョングォン監督は、最初から「雪海」の男性主人公としてパク・へジンを挙げていたそうだが。

パク・ヘジン:僕もすごく不思議だった。「なぜ?」と思い、監督に聞いてみたら、ドラマ「空くらい地くらい」での僕と女優のハン・ヒョジュさんとのキスシーンを何回も繰り返して見たという。そのシーンの印象が良かったので、キャスティングしたと話してくれた。

―「雪海」のシナリオを読んで、最初に感じたことは。

パク・へジン:台本を最初に読んだ時、これまでと真逆の魅力を披露しなければならないとか、そのような負担がないように感じた。僕が持っているものを上手く出せば、よりスムーズに観客にアピールできる映画だと感じたので、惹かれた。


西洋のおばけは大丈夫だが、東洋のおばけは怖い

―“年下男”のイメージはもう抜け出しても良いと思うが。

パク・へジン:30歳になるのを待っていた。男の年齢で30だと、本当の男の匂いがすると言っていいと思う。今は“年下男”から“悪い男”になりたい。

―挑戦してみたい演技のジャンルは。

パク・へジン:好きなのはホラー。でも、同じホラーでも好き嫌いがある。西洋のおばけやソンビ類は楽しく見ているし演技もできると思うが、東洋のおばけは実際に現れそうでとても怖い。理由もなく人を殺傷するサイコパスの演技も一度ぐらいは挑戦してみたい。

―衝撃的な変身はどこまで受け入れられるのか。

パク・へジン:もちろんあらゆる役に挑戦し、成長していきたい希望もある。だが、僕に似合わない役を無理やりに演じるのは、見ている観客も抵抗があるのではないかと思う。話題作りのために衝撃的な変身を図りたくはない。もちろん、僕に似合う役なら果敢にやってみたい。


これまでのように温かく見守ってください

―不祥事に巻き込まれた時期もあったが。

パク・ヘジン:今は「事実ではない」ということが明かされ、すっきりした気分だが、兵役不正疑惑事件に巻き込まれていた当時は、精神的な苦痛が大きかった。僕だけでなく、家族も大変な思いをした。時間が経つのを待って耐えるしかなかった。

―長い間、韓国での活動がなかった。

パク・へジン:主に中国や日本で活動をしていた。目を覚ませば中国、寝ていたら日本みたいな。このような感じで休む暇もなく1年間は仕事だけをしていた。同じ所属事務所の先輩が、「これ、本当にアイドルじゃなくて俳優のスケジュールなの?」と聞くぐらいだった。おかげで航空会社のマイレージはたくさん貯まった(笑)

―今後の活動の計画は。

パク・ヘジン:昔のように温かく迎えてもらえるかは分からないが、演技が良ければ褒められ、良くなければ叱られながら、俳優として成長していきたい。僕はこれまでと同じく、変わらない姿勢で演技をする。温かく見守ってもらえたらと思う。

パク・ヘジン、イ・ヨンアの主演作「雪海」は、雪と海を舞台にした男女の恋愛と別れを描いた映画で、20日にクランクインする予定だ。

記者 : チョ・ジヨン、写真:ソン・ヒョジン