チャン・ドンゴンはなぜ、チュ・ジンモを気にかけるのか

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俳優のチュ・ジンモ(38)がチャン・ドンゴン(40)のアシストで映画「愛 サラン」に続き、SBSドラマ「紳士の品格」の主人公になった。これらの作品は二つとも、チャン・ドンゴンに先に台本が渡ったが、諸事情で出演が難しくなったため、チャン・ドンゴンがチュ・ジンモを積極的に薦めたのだ。

2歳違いのチャン・ドンゴンとチュ・ジンモは芸能界でも有名な親友の仲だ。互いに俳優たちの野球チーム、プレイボーイズの選抜投手であり、独身時代にチャン・ドンゴンの家を最も多く訪れたのもチュ・ジンモだった。それほど2人の仲は特別だ。チャン・ドンゴンが「ブラザーフッド」に出演したときの、役の名前がチュ・ジンモの本名であるジンテであるということも興味深い事実だ。

2人は自然に作品の話をするようになり、お互いが演じてきたシナリオや台本をよく知っているため、良きライバルでもあった。2007年に公開したクァク・キョンテク監督の映画「愛 サラン」も、チャン・ドンゴンのスケジュールが合わず、出演できなくなると、チュ・ジンモが意欲を見せて、出演したケースだ。

チャン・ドンゴンの家で偶然、「愛 サラン」のシナリオを読んだチュ・ジンモは、チャン・ドンゴンにクァク・キョンテク監督に会わせて欲しいと話し、数日後にチャン・ドンゴンが自ら場を設け、クァク監督に「ジンモ、いいですよ」と肩を持ち、キャスティングが決まった。チュ・ジンモはこの映画で、ヒット作に恵まれない俳優という、不運のレッテルを剥がすことが出来た。チュ・ジンモが「霜花店(サンファジョム)-運命、その愛」で第45回百想芸術大賞映画部門・男性最優秀演技賞を受賞したときも、自分のことのように喜んだのがチャン・ドンゴンだった。

「紳士の品格」もチャン・ドンゴンの立場から見ると、もったいない台本だった。30代後半の美中年男性の恋愛を描いたドラマで、ヒットメーカーコンビのキム・ウンスク&シン・ウチョルプロデューサーの7本目の作品である点にも惹かれたはずだ。しかしチャン・ドンゴンは制作スタッフにチュ・ジンモを積極的に推薦し、チュ・ジンモにも「機会を逃さない方がいい」と話したそうだ。

どんなに仲が良くても、作品の前では利害関係が絡み、お互い競争するようになるのがお約束だが、彼らはお手本のような友情で、ウィンウィンの関係を築いている。まさか、そんなところまで勝者が独り占めし、自分たちだけの試合だと指差されるのではないだろうか?

記者 : キム・ボムソク